美味しい手作り 炒り黒豆
2024.01.15
工場の品質管理を担当している管理栄養士の渡邊です。
私がおすすめしたいのは、黒豆でつくる「炒り豆」です。
炒り豆の作り方には色々な方法がありますが、今までいろいろ手作りしてみた中で、簡単に美味しい作り方をご紹介します。
このレシピのポイントは、40℃のお湯で2時間浸漬すること。
この間に豆は十分吸水し、豆の酵素が活性化して遊離アミノ酸が増加します。
この結果、甘く風味豊かな炒り豆になるのです。
黒豆で作った炒り豆は、通常の大豆の炒り豆に比べて、黒豆独特の甘さとうまみが感じられます。
黒豆は通常、お砂糖を沢山使った「甘煮」や「しぼり豆」で食べるのが普通です。でも、炒り豆ならカロリーも低く、罪悪感なく食べられますよ。
大豆の豊富な栄養素は、健康な体の維持に有効です。
また、炒り豆のような硬い食品をよく噛んで食べることは、脳や歯などへの生理学的効果や、美容効果も期待できます。
炒り豆は血糖上昇につながるGI値が低く、ちょっと小腹がすいた時に、食べるおやつに最適です。
私は毎日10粒から20粒(5~10g程度)を食べていますが、腸活に良いと実感しています。十分な水分と一緒に食べてください。
○使用する製品
今回は北海道産黒豆を使用しました。
丹波篠山産の黒大豆を使うと、さらに味わいが豊かな煎り豆が作れます。
○作り方
- ・黒豆は水で優しく洗い、表面の汚れを落とす
- ・40℃くらいの温水600ml程度に2時間浸漬する(オーブンや電気調理鍋の発酵機能を使うと便利です)
- ・浸け液から豆を引き上げ、ペーパータオルなどで水分を除く
- ・オーブンシートを敷いた天板に、豆が重ならないように並べ、100℃で1時間~1時間半程度、豆を時々転がしながら乾燥焼きする
- ・オーブンの温度を160~170℃に上げて40~60分ほど、豆がはじけて香ばしい匂いがするまで加熱する(オーブンにより加熱の状態が異なります。加熱中は焦げないように時々豆を転がして様子を見てください)
- ・加熱後は、そのままオーブンに入れたままで自然冷却します。
- ・まだカリっとしないようなら、160℃で30分ほど追加熱するか、電子レンジで2分程度加熱して様子を見てください
- ・できた炒り豆は乾燥剤と一緒に密封容器に入れておくと、香ばしい状態を保てます
○煎り豆の栄養成分(100gあたりの推定値)
エネルギー 431kcal、タンパク質 36.4g、脂質 22.0g、炭水化物 34.3g、食塩相当量 0g
○このレシピについて
水分を含んだ状態から乾燥焼きするため、じっくり時間をかけることが必要です。
ご使用になるお豆の大きさや、オーブンの加熱特性により、加熱条件がレシピ通りにはいかない場合があります。
加熱の際、豆が焦げてしまうと苦くなるので、焦げないように注意が必要です。
もし焦げて少し苦くなってしまった場合は、黒豆茶として楽しめます。カップに5粒ほど入れて熱湯を注ぎ、十分抽出してお飲みください。