すじ青のりとは？
青のりと聞けば、あおさやあおさのり（ヒトエグサ）と見た目に一緒にされがちですが、実はそれぞれ異なるものです。すじ青のりは淡水と海水が混ざり合う汽水域で生長する糸状の藻類で、青のり類の中でも最も色や香りが良いことが特徴です。豊富な栄養を含む徳島県吉野川には、すじ青のりの生長に好適な条件を満たす河口域があるため、高品質なすじ青のりが生産されています。
すじ青のりの養殖
毎年10月頃からノリ網に天然の胞子を付着させる採苗が始まります。緑色に色づいた種網（たねあみ）を仮漁場に移動させ、11月には養殖漁場での本養殖を行います。そこから20～50㎝に生長したすじ青のりを船に引き揚げ、加工場で洗浄、脱水、せいろにほぐしながら並べて乾燥させます。
ちょっとした環境変化に影響を受けやすい繊細なすじ青のりの養殖は、阿波漁師の高い技術が求められ、とても希少なものです。
慎重な入札
毎年11月～翌1月の間に、漁協から集められた良質なすじ青のりが競り出されます。青のりの香りが拡がる会場には、入札権を持つ限られた業者のみが集まります。期間中に数回しか行われない入札会に必ず参加して、すじ青のりを吟味して買い付けを行っています。
極上の香りご家庭に
当社では、原藻のすじ青のりをそのまま袋に詰めた「糸青のり」と粉にして詰めた「青のり粉」を提供しております。
「糸青のり」は、そのままお雑煮やすまし汁などにそのままトッピングしたり、天ぷら粉にまぶして、青のり天ぷらにしても美味です。
「青のり粉」はお好み焼きやたこ焼きにはもちろん、フライドポテト、ポテトサラダなどのじゃがいも料理、おはぎなどの和菓子作りでも極上の香りをお楽しみいただけます。
